ア~ 八重桜の花が散る

「ゆく春のとどまる処遅ざくら」 (黒柳召波) 4月12日の日曜日、近くの川沿いで八重桜が咲き始めた。今年は例年よりも10日くらい開花が遅かった。 白や、薄く赤みを帯びた花や、緑がかった花が咲きこぼれるように初々しく競い合っている。 ようやく君たちの…

ふたたび總持寺へ、祈りの寺

先日現場の仕事が終わって、会社に帰る途中1年前に訪れた總持寺へ足を向けた。ちょうど入学式があったようで、参道で帰宅する新1年生やその家族と行きあった。 桜の季節が過ぎ、山門前の木々の若葉が鮮やかに見える。 「前髪もまだ若草の匂ひかな」 (松尾芭…

桜の樹の下で

4月2日の横浜十日市場。 花の名は知らないけれど、青い空に映え白い花がとてもきれいに見えた。いつまでも見つめていたくなる可憐な花びら。 たくさん花が密集して、空に昇って行くような勢いの木もあった。 そして4月5日の日曜日、新型コロナウイルスの影響…

静かな時間、三溪園そしてワイン

3月29日10時頃、冷たい朝の雨が霙に変わり、次第に雪となって来た。家の中でひっそりと籠っていたい気分になる。 窓を開けると、たちまち凍えるような風が入って来たが、同時に鶯の健気な鳴き声が聞こえてきた。この鶯は1月頃より鳴き始め、近所に居つ…

羽田空港にお出迎え

2月25日、ご近所の庭にある寒緋桜(緋寒桜)が満開だった。染井吉野などに先駆けて咲くので、もう春がそこまで来ているんだなと浮き浮きした気分にさせる。本格的な花の季節が待ち遠しい。 「咲き満ちてこぼるゝ花もなかりけり」 (高浜虚子) 満開の桜を…

小田原そぞろ歩き…私の大事な人

「冬寒し冷えてゐぬかと手を握り」 (沢木欣一) 常盤木門を過ぎ天守閣が聳える広場まで上がって来た。これから小田原城、報徳神社、種秀、籠清本店、御幸(みゆき)の浜とご案内しましょう。少々長くなりますが、暖かい一日が皆様に届きますでしょうか。 2…

伊勢佐木町ブルース

伊勢佐木町ブルースと言えば、1968年に発売された青江三奈の大ヒット曲。おしゃれな詞は川内康範。 「あなた知ってる 港ヨコハマ 街の並木に 潮風吹けば 花散る夜を 惜しむよに 伊勢佐木あたりに 灯(あかり)がともる」 横浜きっての繁華街。かつてこの歌が…

元気の秘訣…女房の弁当

お昼時「今日もセブンの弁当か。」と、コンビニへ向かった。 休日の家族連れとすれ違う。冬の光が当たってまばゆく見える。 帰宅して夕食の時、思わず妻につぶやいた。「昼飯はこのところセブンの弁当が続いているんだ。」 「おいしいんだけどね。近所に食べ…

エキゾチック横浜…アメリカ山公園で風に吹かれる

「寒風を来し目に少し涙ため」(星野立子) 手前に本牧に向かう高速道路があり、その向こうにやや波を立てた海が見える。ここアメリカ山公園からわずかに海が見える。 前々回ご紹介した元町のはずれ。うまそうなパンの香りが甘く漂う、うちきパン(日本初の…

青春っていいな

「またひとり海を見に出る年忘」(黛 執) これはもちろん私ではなく、この4月に中学生になる孫の姿である。今の自分には、冬の海に素足で入って行くなんて到底出来ないのだが、こんな頃が自分にもあったなあと懐かしいのである。 この子は野球をやっていて…

エキゾチック横浜…Hammer to fall

(やたらに仕事が忙しく、年が明け1月が終わるころにやっと、ブログを作成する時間がもてました。時間が戻りますがそのまま続けることにしました。) 昨年の11月下旬、横浜元町ショッピングストリートの裏道を歩いていると、季節外れの朝顔のような花が咲い…

エキゾチック横浜・・・生糸戦争

氷川丸。最近は超大型クルーズ船の時代となっているが、氷川丸クラスの客船が落ち着いていて親しみやすいと感じる。総トン数11,622トン。全長163.3m。 船旅は最高の贅沢な時間の過ごし方だ。 一方で、仕事まみれになって一日を終える人もある。 「巴里知ら…

エキゾチック横浜…海運で発展した街

「横浜の空の上澄み冬雲雀」(鷹羽狩行) 土曜日のお昼、仕事帰りの自分は作業着、作業靴姿だった。JR桜木町駅を降りるとおしゃれをした人たちが改札口から続々と流れてくる。 ヨコハマでメインの街と言えば、桜木町、みなとみらい地区だろう。エキゾチック…

瓦そばをご存じ?

「山茶花は咲く花よりも散つている」(細見綾子) 立冬となって、山茶花の花を探してみた。赤い花はなく、通りすがりにやっと日陰で見つけた。なんとなくしおらしいというか、元気がなく儚げに見えた。 花言葉は、「困難に打ち克つ」「ひたむきさ」とあるが…

大きな金木犀の木を見つけました

「浴後また木犀の香を浴びにけり」(相生垣瓜人) 横浜市の片倉町で見つけた大きな金木犀の木。びっしりと咲き始めた小さな花はこれから満開になろうかというのに、すでにその芳香は周辺に漂っていた。 この1週間後には、早くも金平糖のような花が下に落ちて…

茨の実?茅ヶ崎サイクリングロードをゆく

今年の10月はひどい月だった。台風15号、19号、そして21号の影響による大雨。各地で被害をもたらした。千曲川の決壊をはじめとする河川の氾濫など。雨が上がった後に氾濫する川の荒れ狂った様は度肝を抜いた。 お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたし…

おぎのやの釜でご飯を炊く

「白粉(おしろい)の花が其処には咲いてゐて」(京極杞陽) 朝、足元の道端に白粉花(おしろいばな)が咲いていた。普段からよく歩いている道に何気なく、つつましやかだ。花言葉は「臆病」「内気」「恋を疑う」 さて、8月に山梨県北杜市の清里に行った折、…

久しぶりの川崎大師参拝

「何一つ不足なき身の初大師」(平成8年 鈴木真砂女) 川崎大師へ行くには、京急川崎駅から大師線に乗り換える。川崎駅を出て鈴木町駅、港町駅と停車して次が川崎大師駅だ。 ちなみに川崎大師駅を出ると終点小島新田駅までの間に、二駅あるので合計7駅の短い…

敬老の日に思う

「老人の日や敬ひて呉れるなよ」(草間時彦) 9月16日(月)母親が入所した特養老人ホームで敬老会が催された。 施設側の挨拶の中で、65歳以上の高齢者が3588万人、総人口に占める割合は28.4%という話しがあった。私も先日65歳になったばかり。働く65歳以上…

お地蔵さんの帽子

「かひなしや水引草の花ざかり」 (正岡子規) 墓参りに行った時、駐車場で何気なく後ろを振り返ると、薄暗がりの中に赤い色を見つけた。 「萩の寺水引草は継子(ままこ)めき」 (鈴木真砂女) 継子とは、辞書を引くと「血のつながっていない子」の意味だが…

東京の夏は暑かった

「送り盆水に思ひをつくしけり」 (石田勝彦) さる8月17日に、久しぶりの休みを利用して東京駅にあるステーションギャラリーで開催されていた「メスキータ展」を観に行った。 開館時間には、少し間があったので東京駅丸の内側をプラプラして過ごすことにし…

夏空広がる

昨年の秋祭りで白目高を4匹買った。やがて年を越すと、2匹が残った。 残った2匹は雄、雌だったようで、5月頃から小さな糸くずのような赤ちゃん目高を19匹生んだ。これはその子たちの成長した姿で、先日孫たちに分け与えたから、現在は6匹だけ。 この子たちの…

北アルプス清里そして釜めしに出会う

「夏さむしここより奥に山の霊」(宇多喜代子) 今年は気温の低い状態が続いている。先日車で目指した山梨県北杜市に位置する清里高原は、夏も涼しいイメージだ。 3,000mに迫ろうという山々が、清里高原を囲む。 (2015年11月撮影) 高さが同じようなのでど…

山無花果の実を見つけて

日本橋から十五里二町六間のところ、国道一号線沿いに神社があり、境内の裏側に回ると下り坂で、松や名前もわからない木々が雑然と植わっている。 樹齢200年を超える黒松。ここ第六天神社のご神木だが、昭和20年代に落雷により上の方が折れて無くなっている…

梅雨空につぶやく

「こころ足る日は遠出せず花葵」(福永耕二) JR横浜線の鴨居駅近くで見つけた立葵(たちあおい)の花。仕事の現場が近く最近よく線路沿いを歩く。他にもいろいろな花が咲いていて、楽しい。 行く時に見つけて、仕事が終わってから撮影した。 若い時は花に興…

駅のホームで盲導犬に出会う

「六月を奇麗な風の吹くことよ」(正岡子規) 早くも六月。梅雨入りもまもなくだろう。 写真は先月末に近所のつつじを撮ったもの。つつじは前夜、雨が降ったためか、明るく元気いっぱいの様子。つつじの花言葉は、「節度」「慎み」。特に赤のつつじは「恋の…

横須賀どぶ板通りを歩く

「ブラシノキ」。オーストラリアからニューカレドニアに分布する常緑性花木で別名ボトルブラッシュと呼ばれる。 紅というには薄く、ピンク色が濃いと表現すればよいのか。ブラシの形をした花が、風にゆらいで元気一杯。 母親の特養入所を申し込むため、普段…

哲学者の小径をまわっている

東京湾に浮かんでいるのは… アメリカの航空母艦ロナルド・レーガン。横須賀を母港とする。 満載排水量10万1千トン。全長333m。最大幅76.8m。進水は2001年3月。乗員5,680名。搭載機は平時で66機(最大90機)。 巨体を春の海に浮かばせて、のんびり寛いでい…

エキゾチック横浜…eye catch a daughter

※2017年5月氷川丸のデッキより、マリンタワー撮影 マリンタワーは確かにツイギーみたいなミニスカをはいていた。2年前の姿。今も変わらないだろうか。 令和を迎えたGW、横浜に行楽に訪れる家族連れや恋人同士も多いだろう。道端にも、きれいな色をしたかわい…

エキゾチック横浜-2-

…前回は調子に乗って、三浦半島まで足を延ばして脱線してしまった… この坂道は、JR山手駅(奥に写っていますがわかりにくい)そばの階段を上ってきたところ。山手駅から桜木町駅行のバスが出ており、途中港の見える丘公園や中華街入口、山下公園などを通って…