横須賀どぶ板通りを歩く


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 「ブラシノキ」。オーストラリアからニューカレドニアに分布する常緑性花木で別名ボトルブラッシュと呼ばれる。
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 紅というには薄く、ピンク色が濃いと表現すればよいのか。ブラシの形をした花が、風にゆらいで元気一杯。
 母親の特養入所を申し込むため、普段あまり通らない道を、自転車を走らせていて見つけた。その帰り道に撮った写真。
 「きっかけはハンカチ借りしだけのこと」(須佐薫子)
 花言葉は「はかない恋」。
 前日、墓参りで横須賀に行った。
 「母の手に墓参の花を移す夢」飯田龍太) 
 スッキリした気持ちになって、昼前、どぶ板通りに向かった。 
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 水曜日ということで、開いている店もまばら。人通りもほとんどない。時折、アメリカ軍の兵隊さんが、手にお弁当が入っているようなビニール袋をぶら下げてどこかに帰っていく。近くにアパートがあるのだろう。
 「大正湯」と書いてあるビルの隣りにあるマンションのベランダから、タバコの煙がもくもくと上がっていた。兵隊さんがお仕事が終わって一服している様子。
 大正湯は銭湯だろう。珍しいから確かめようとそのビルのそばまで行ったが、銭湯らしき入り口はどこにもなく、雑居ビルになっていた。
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 数年前沢口靖子の主演で、DVがテーマのNHK連続ドラマに出てきたような「昭和」がそのまま残ったアパート。ドラマでは、夫の暴力から逃げてきた母子が、こんな感じのアパートに息を潜めて住んでいたことを思い出した。
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 どぶ板通りも今は小ぎれいになっているが、私が中学生のころは飲んだくれた米兵がうろついて、いつもどこかでケンカ騒ぎがおきている「暗くて怖くきたないところ」で、とても子供が近寄れるイメージはなかった。
 打ち水の向かいのバーに及びけり」(昭和55年 鈴木真砂女
 真砂女さんのいた銀座の路地は、この半分くらいの幅だったろう。
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 「横須賀本町シェル」という店で、QuarterサイズのNavyバーガーを食べた。私の腹にはこのくらいがちょうどいい。
 Regularサイズだと、パテが227gでとてもビッグ。さすがNavy‼腹がパンパンになる。※Quarterサイズはパテが113g 
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 …主役が奥に行ってしまった…
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 フォークグループのゆずが来たことがあるらしく、古い色紙や「ゆずノート」が何冊も残っていた。黄ばんだノートをめくると、若い女の子たちがコンサートの素晴らしかったことやゆずへの思いなどを綴っていた。
 「麦酒のむ椅子軋ませて詩の仲間」(林田紀音夫)
 令和元年 5月18日 紅の豚次郎拝