電車に揺られ…(1)

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 11月20日、古い友人の住む館林(群馬県館林市)に遊びに行きました。東武伊勢崎線館林駅前では分福タヌキのお出迎え。
 館林と言えば、夏の暑さで有名だが(気温計の設置場所を消防署の屋上から高校の校舎屋上に移したら、気温が下がった?)、今朝は午前9時半で9℃の気温。身震いしながら、車で迎えに来てくれたKさんとまずは足利市に向かう。
 つい1時間ほど前には、赤羽駅のラッシュに驚いていたが、ここは広々として空気が清々しい。高い建物がほとんどないから、空が広く感じる。
 やがて車は、渡良瀬川を渡った。
 森高千里の「渡良瀬橋」を思い出す。
 『渡良瀬橋で見る夕日を 
  あなたはとても好きだったわ きれいなとこで育ったね 
  ここに住みたいと言った 
  電車にゆられこの街まで あなたは会いに来てくれたわ 
  私は今もあの頃を 忘れず生きてます』 
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 まず向かった先は、足利学校。ここの創建が、奈良時代とも室町時代ともいわれるほど古いものとは知らなかった。

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 方丈には、孔子を祭る祭壇がある。

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 数多くの賢人が、ここで論語を学んだ。日本の歴史の重みをズシリと感じる。

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 論語の「中庸」を教える器。ひしゃくに取った水を器に注ぐのだが、水を入れすぎると器はひっくり返って水が全部こぼれてしまう。ほどほどのところで止めると、器は水を入れたまま安定してこぼれない。 
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方丈(学生の講義や学習をした所)から、築山泉水式庭園を眺める。
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 天文も教えていたのだろうか。方丈を出る時に、私は子供向けの「かなろんご」を150円で購入した。他に、論語のダイジェスト版も100円で販売されている。
 ※この足利学校の門のそばに画材店大平堂がある。天然岩絵の具15gが400円位からだが、高いものほど発色がよくその美しさは宝石でも見るかのようだった。
 さて次は、栃木県足利市田島町のココ・ファーム・ワイナリーこころみ学園のワイン醸造所)を訪問した。
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 平均傾斜角38°の山の斜面に広がるブドウ畑。知恵遅れと呼ばれた子供たちが「寡黙な農夫」となってひたむきに育てたブドウ(案内パンフレットより)
 そのブドウを原料に作られたワインは洞爺湖サミットなど各種国際会議やJALなどの機内食に採用されているという。
 500円払って、数種のワインを試飲。酸化防止剤など入っていないのはわかる。飲みやすく美味しいのもわかる。しかしどれがどう違うかは説明できない。
 このワインが作られた歴史を味わっている。
 いい気分になって外の売店へ。
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 枝付き干しブドウ、原木シイタケやレーズンサンドなどのお土産もの売り場。この奥には食事ができるカフェがあるが、私たちは館林市内に戻り、もう一人の古い友人Uさんと合流。
 昼食で取ったのは、ナマズの天ぷら付きうどん定食。ナマズの天ぷらは、きれいな白身でフワフワした食感、臭みもなくとても美味しかった。うどんはのどごしがよく腰があって、さすが名物と言われる食べ物だった(1,290円なり)。
 腹ごしらえをした私たち。Kさんの自宅にいったん立ち寄って、茂林寺へ向かった。続きは、次回。 
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