目も胃袋も
遊歩道の脇に咲く赤い花。歩く目に、一直線で飛び込んで来る赤。
こちらは、花菖蒲? 網目模様があるようなので。なんとも艶やかな紫色と白のコントラスト。優しい気持ちになる。
「野あやめの離れては濃く群れて淡し」 (水原秋櫻子)
花の名前が分からないが、道沿いに群れて咲いていた。いい紫色だが、あやめと比べると随分とにぎやか。
6月14日。飼っている目高の水を浄化するのに効果があるという「沼エビ」を買い求めにホームセンターへ行った。ホームセンターは、スーパーが併設されていることもあり大変な混雑であった。怖い怖い。
ビニール袋に入った「南沼えび」。体長は1㎝位か。5匹で300円ちょっと。目高に食われそうな大きさだが、大丈夫とのこと。逆にえびが目高を食うこともなく相性がいいのだとか。
これが、水槽内に沈む目高の排泄物やコケなども食べてくれるという。
目高も沼えびもどこにいるのかな。
「一ひらの花にあつまる目高哉」 (正岡子規)
さて、あやめと並ぶこの時期の代表的な花、紫陽花。
額紫陽花。花言葉は「謙虚」。こうありたいものだ。
そして6月11日の梅雨入り後の今日。役所に提出する書類があるので母の入所する特養老人ホームに行った。
今、ここは面会謝絶という状況が続いているが、施設内で「オンライン面会」というのを始めるそうだ。これまで面会が出来ないので、食事中の写真を郵送してくるなど施設側も工夫を凝らしていた。
職員の方から、母は元気だということを聞き、書類を受け取って外に出た。
小さな白い紫陽花が、畑の脇に咲いていた。お見送りかい?
先日の日曜日、妻が「久しぶりに鰻を食べる?」と聞いてきた。久しぶりも何も、鰻にありつくのは5年振り位です。
時々思い出すと「鰻食いてぇな」と、独り言を言う私。
それに対し、妻は「鰻ってのはな、額に汗水たらして働いた労働者が、1年に一回か二回口に出来るかどうかの有り難てぇものなんだ」なんて寅さん映画のセリフを真似しやがる。それで5年経った。
それは願ったり叶ったりというものですよ。
妻の気が変わらぬうちにと、矢も楯もたまらず?車を平塚へ走らせ鰻をゲット。
鰻串焼き大が1,600円、小が1,100円だったか。国産だと思う。この国産か中国産かというのが、重要な購入のポイントの一つ。
うな勝は今も国産しか扱っていないだろうと信じて購入。
鰻串焼きの大。丼ぶりの下のご飯が隠れて見えない。ちなみにご飯はガスで炊いた。ご飯粒が立っている。
鰻は、蒸してから焼いたものだという。柔らかい。
最後の一口が名残惜しいやら、愛しいやら。
「好き嫌い一応尋ね鰻めし」 (稲畑汀子)
貴女も本当は好きなんでしょ。