おにぎりを握る

 「飯食ひに出づる茫々たる梅雨の中」  石田波郷

 雨が小降りになったかと思うと、時に激しく降り出して本格的な梅雨の時期を迎えている。

 どうも朝っぱらから気持ちが晴れないので、どこかに出かけられるかなと淡い気持ちを抱きつつ「おにぎり」を握った。

 「おむすび」という言い方は、山口県広島県以外あまり多くないらしい。

 昔(30年位前か)広島に住んでいた頃、山口県との境に「山賊むすび」という具が三種類入っているボールのような大きさのおむすびがあった。

 また広島駅構内に店があったおむすび屋さんの「白むすび」を、博多に帰るのにわざわざ途中下車し、お土産として買い求める知り合いがいた。 

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  私の握ったのはご覧の通り、何の変哲もない塩むすび。見かけが良くないですか。

 但し見てくれより、ご飯粒は適度に粘り気があり弾力があり固くなく、冷めてもご飯の香りと味わいがあると思う。

 妻が起き出して「どこかにドライブしよう。」と、言おうものならこれを包んで出かけるつもり。

 ついでに、サンキストオレンジも切った。これも出かけるとなったらタッパーに入れて持って行くのだ。

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 コーヒーも淹れたし、早く起きて来ないかな。カーシェアリングの予約も入れなければならないし。

 「夏蜜柑いづこも遠く思わるる」  永田耕衣