梅雨明ければ夏の雨

 「さつきから夕立の端にゐるらしき」  (飯島晴子)

 梅雨明けが昼前に発表されたが、午後俄かに空に雲が広がって、大粒の雨が木の葉や、地面を打ちつけた。大急ぎで自転車を漕いで家路に向かう学生さん。雨宿りできる場所はあるかしら。 

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 部屋で、金子由香里の歌を聴いていた。

 「美しい夏の雨」JOLIE PLUIE D'ETE 訳詞:岩谷時子

  夏の雨が 降り出した時

  二人で仲よく 雨宿りした

  私が十五 もうその時は

  可愛いゝお前を 愛していた

  ひそやかな掛小屋は 二人だけで

  雨音が口づけを 誘いかけた

  こうして雨は 愛のしぐさを

  おしえてくれた いたづらもの…

 

 ロマンティックですね。若いっていいですね。私の若い時は、そんな気配すら全くなかったが。  

 今日は体がだるく、家に籠りっきり。 

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 果物の王様、桃が美味しそうだ。桃にかぶりついてその滋味を味わうか。

 「中年や遠くみのれる夜の桃」  (西東三鬼)

  「夜の桃」とは、比喩?中年男性の心の内か。